「結婚活動」をしてみませんか?
「婚活」という言葉はもうそれ自体がかなりの知名度を持って世間に広がっていますが、その定義などについては意外と曖昧な部分が多いようです。
「婚活」とはもともとは「結婚活動」の略称で、就職活動を「就活」というのになぞらえて作られたものです。
就活の場合、入社をしたい会社を探して履歴書・エントリーシートなどを送り、書類選考が通ったところに面接に行ってそこで内定を受けるまでを一連の流れとしています。
婚活の場合もだいたいの流れは一緒であり、結婚相手を望んでいる人が集まる場所に行って結婚相手に求める条件で相手を絞込み、お互いに同意できたら結婚を前提としたお付き合いへと進展をします。
ただし就職活動においては会社探しは説明会や就職セミナーといった場所で行うことがほとんどであるのに対し、婚活の場合にはお見合いパーティーや限定合コン、街コンといったさまざまな方法があるというところに違いがあります。
また最近ではSNSを使ったコミュニティから結婚相手を探すというタイプの婚活も出てきており、自分の探したい相手をどう探していくかという方法は就職活動とは比べ物にならないくらいに幅広い範囲から選ぶことができるようになっています。
「婚活」がここまでブームになった背景
方法は様々にありますが、一般的に「婚活」と言われる活動とは積極的に結婚相手を探すためという確固とした目的を持っているということで共通しています。
普段の学校生活や会社での生活においても出会いはありますが、その場合には最初から結婚を意識して相手を選ぶというわけではありません。
これまでは結婚相手を最初から求めて探す方法というと、親や近所の人から紹介を受けて一対一で行う「お見合い」がほとんどでした。
それが「結婚相手は家同士でのつながりではなく自由恋愛によって選ぶべき」という価値観が浸透してきたことにより、両親やそれぞれの家を巻き込んで行うお見合いではなく、より自由恋愛に近い形からお互いに結婚相手にふさわしい人を見つけることができる方法へとニーズがシフトしてきたのです。
また終身雇用制度が崩れたことや派遣社員などの非正規雇用で働く人が増えたことにより、職場内で出会うというチャンスも少なくなり普通に社会生活を送っているだけでは異性と出会う機会がないという人も増えてきました。
恋人を作るにしてもその人が将来結婚をしたいと思っているか、またどんな将来設計をしているかということまでを確かめてからお付き合いをするというのも大変ですので、それならばいっそ結婚を最初から前提にしている者同士で探しあった方がより効率的という結論になります。
特に女性の場合には将来的に出産を考えると年齢的な制限が出てしまいますので、限られた時間の中で希望の結婚相手を見つけるならやはり「婚活」は必要な方法というふうに言えます。
こんなに進化している婚活
年々ニーズが高まる婚活なので、その方法についても次々新しいものが登場してきています。
お見合いパーティなどの方法では、出席者はそれぞれ会話をしながらお互いのことを見ていきますが、ただ話をするだけでは十分に相手の人となりがわからなかったり、今ひとつ会話が盛り上がらなかったりという問題があります。
そこでただ雑談をするというだけでなく、その人の性格などがわかり会話が弾みやすくなる他の活動を挟むという婚活が増えてきています。
具体的にはゴルフやボーリングのようなスポーツを一緒にしたり、料理教室やアート鑑賞などの趣味活動をしたりといった例です。
こうしたサークル活動的な婚活の場合、自分の趣味に近い感覚がある人を見つけることができ、同じ作業をすることで親密度を高めやすくなるというメリットがあります。
今後もどんどん新しいアイディアで婚活イベントが企画されていくことでしょう。