年々進んでいく晩婚化
日本の法律では女性は16歳以上男性は18歳以上から婚姻をすることができることになっています。
しかしながら実際には16歳といえば高校1年生と義務教育が終わった直後ということもあり、よほど変わった家庭の事情がないと未成年のうちから結婚をするということはないでしょう。
80年代くらいまでは女性の適齢期について「クリスマスケーキ」といった例えがされていたように、24歳までに結婚ができなかった女性はいわゆる「行き遅れ」といった不名誉な印象が与えられていました。
しかし平成2年の時点で女性の初婚年齢の平均が25.9歳であったものが、平成21年では28.6歳にまで伸びるなど年々後だおしになって来ている傾向が見られています。
東京都内だけで見ると女性の初婚年齢の平均は29.7歳となっており30代になってから結婚をするという人も全く珍しい存在ではなくなりました。
なぜ晩婚化が進んでいるのか
晩婚化は全国的な社会問題である少子化問題の原因の一端です。
初婚の年齢が延びると生涯のうちに出産をする子供の人数も当然に少なくなるため、昭和の時期には当たり前の用に見かけていた5人~6人きょうだいというものも今ではほとんど見かけることがなくなりました。
昭和の時代には好景気で雇用の需要が高く、また農村地域では家族の人手が重要であったという「子供を生まなければいけない」理由がたくさんあったということもありましたので、時代背景や経済事情というものも大きな要因です。
しかしそうした社会情勢とは別に、私達個人が持つ結婚への希望や個人としてのQOLを重視する思想もまた深く晩婚化と関わりをもっています。
アンケート調査によると18~25歳までの人に「結婚しない・できない理由」を尋ねてみるとトップ回答となるのは「まだ若いから」という理由です。
同じアンケートで25~34歳を対象にすると今度は「適当な相手に巡り合わない」ということがダントツでトップになるということになっており、社会的に適齢期自体が後ろに伸びてきたということに合わせ現代では結婚相手を見つけにくくなってしまっているという問題が浮き彫りになっています。
参考>>晩婚化が進んでいるのはなぜ?
大切なのは自分から出逢いを求めにいくこと
上記のアンケートで考えてみると、25歳以上の独身の男女のうち結婚をしたいと思っている人の数は決して少なくないということがわかります。
結婚という制度そのものに魅力を感じないという人もいるようですが、結婚をしたいけれどもできないと思っている人の方が大多数であるということは間違いありません。
普段の生活では職場で決まった人としか会わない環境にいたりすると、何もしないのに自然に出逢いだけが降って湧いてくるということはありません。
なのでもし本気で結婚をしたいと考えるなら自ら積極的に相手探しの場にいく必要があるということです。
自分は結婚するのにまだ早いと思っている人は、将来のために貯金したり、年収を上げるためにスキルアップを図ったりしておくことをおすすめします。
男性は年収が多い方が婚活市場で人気がありますし、収入が高い男性は、結婚相手にも一定の収入を求めることがあります。
夫婦で高収入であれば世帯で使える金額は増えますし、子供の教育費も多くなります。
さらに片方が何らかの理由で働けなくなったとしても、夫婦共に働いていれば片方の収入で生活していけるという、リスクヘッジにもなります。